神奈川県中小企業家同友会の共育講演会に社員さん3人と一緒に参加してきました。講師は、慶應義塾高等学校野球部の森林貴彦監督です。
森林監督のお話で特に印象に残ったのは、「勝利至上主義から成長至上主義へ」という考え方でした。もちろん勝つことを目指さないわけではありません。ただ、勝つことだけを目的にするのではなく、野球を通じて一人ひとりが成長することを大切にしている。その結果として、より高いレベルの野球を「愉しむ」ことにつながっているようです。
練習内容についても、生徒たちが自分たちで考える。試合でも監督が細かく指示を出すのではなく、選手自身が判断する。サインも極力出さないそうです。監督が答えを与えるのではなく、選手が考え、決め、結果を受け止める。だからこそ、野球そのものだけではなく、人としても成長していくのでしょうか???
社員さんとの振り返りの時間でこんな話がでました。
これは慶應義塾高等学校だからこそ成立する部分もあるのではないか、と。
慶應義塾高等学校に入学する生徒は、学力も含め、一定レベル以上の力を持っているはずです。もともと自分で考える習慣がある生徒も多いでしょう。そういう環境で成功している方法を、学校の環境や生徒の特性が違うところに、そのまま持っていってもうまくいかない気がします。
これは会社運営も全く同じです。例えば、他社で「こんな取り組みをしたら社員さんが主体的に動くようになった」という成功事例があったとしても、そのやり方を自社にそのまま持ってきて、同じようにうまくいくとは限りません。
会社ごとに社員さんも違えば、これまでの経験も、社内の雰囲気も違います。大事なのは、その事例の表面的なやり方を真似することではなく、「なぜそこで主体性が生まれたのか」という本質を考えることなのだと思います。
そのうえで、自社ではどうやったら社員さんが考える機会を持てるのか。意見を出し、周りの考えを聞き、失敗も含めて経験できるのか。そうした場をつくりながら、「自分で考える習慣」を少しずつ育てていくことが大切なのだと思います。
森林監督の話の根底にあるのは、この「考える習慣」なのではないかと山本は捉えました。
以前のブログでも、社員さんに主体的に動いてほしければ、そのための仕組みが必要だと書きました。企業変革プログラムを皆でやっているのも、その一つです。自分の会社について考え、自分の意見を言い、他の人の考えを聞く。その積み重ねが、少しずつ自分で考えて行動する力につながるのだと思います。
森林監督は、野球を通して人を育てる。
会社は、仕事を通して人を育てる。
山本も、社員さんが自分で考え、挑戦し、成長できる会社を目指していきます。
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